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芸事における教育というのはやらせること

様々な芸事の稽古というのは様々な流派と家などがあるわけで、芸の道というのは基本的に伝えられるということにかなりの重きを置いています。それこそが稽古というものであり、流れとしてはどんなものであろうともまず、先生、師匠がその芸の手本を見せて、弟子たちに同じようにやらせてみるということになります。当然、同じようにできるわけもなく、何度も何度もそれを繰り返すということになりますのでそれこそがまさに教育ということになります。教えるというのは、何度も何度もできないことを繰り返させるというようなことでもあったりするので、先生というのはかなりの忍耐力が必要になるということになりますがだからこそ先生と呼ばれるような存在と言えるようになるわけです。お稽古事はもう一つ良いこととして上下関係をしっかりと学ぶことができるということもあります。これは社会に出てからの強制的な上下関係に対してもそれなりに抵抗なく受け入れることができるようになるのです。

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