幼児教育は遊びが主体で、散歩も行われています。散歩中には、近隣の住民に声をかけられ、言葉を交わしたりなど、日頃の生活ではあまり得られない地域に暮らす人との触れあいがあります。受け入れる、受け入れてもらえる経験を通して、地域の様々な世代・立場の人の存在を知ることさえできる奥深さがあります。日常的な散歩だけでなく、行事として企画される遠足や見学会、お泊まり会や交流会なども含め、施設外の自然や地域の人たちとの生活に触れさせているようです。もちろん、子ども同士との触れあいも含めて行います。季節によって人の感情も変化することも教わります。春は気候も穏やかで人も穏やかですが、秋から冬は緑も少なく、色彩も限定されており、人肌も冷たさがあります。挨拶をしても北風で耳に届かない、寒さからそそくさと退散したくなりますが、冷たい手に息を吹きかけて温める、そうした人のぬくもりでカバーします。学齢に応じて子どもなりに関心が持てるようにする、そうした教育を心がけてくれています。